これからのエコ・ツーリズム~今後有望な行先まとめ

 AFP通信Relaxnewsより)

自然環境にも配慮した観光先といわれると、ベトナム、ケニヤ、カメルーン…などが典型的ですぐ思い浮かびます。しかし、昨今では環境志向の高まりを受けてエコ・ツーリズム運動も盛んになっており、これら以外も候補に加わるようになってきました。ここでは、いまだ知られざる「エコ・ツーリズム業界の期待の新星」ともいえる場所のいくつかをご紹介いたします。

 

ドバイDubai

急激な経済発展と繁栄を誇る近代都市国家という評判にもかかわらず、アラブ首長国連邦を構成するこの首長国は、「これからの環境志向的な観光地としてもふさわしい」とナショナル・ジオグラフィックNational Geographic)誌によって推薦されました。

これまでの観光業で生じがちな過度な商業化を避け

、環境や文化にも配慮されたサスティナブルツーリズム(Sustainable tourism持続可能な観光)の観点に基づき、ドバイの自然保護区を訪ねたり、原住民のガイドによる砂漠への日帰り旅行を体験したりすることができます。

 

インド・ケーララKerala)州

 

インドのケーララ(Kerala)州にある野生動物保護区や自然保護区は、多くのエコツーリスト達を迎える

 

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©Marina Kryukova/Shutterstock.com

南西インドのこの州は多くの国立公園、野生生物のサンクチュアリ(聖域)、特別保護指定地域などを内包しており、多くの自然志向な旅行者達が詰めかける「神の国」です。「神の恵みの国」というスローガンを掲げ、自然環境に配慮しつつ持続可能な観光による安定した経済発展をめざしています。

ブータンBhutan

この南アジアの国では、もともと自然を尊重する文化的背景から、政府によって民族・自然保護に重点を置いた観光政策を進めています。そのため、ブータンへエコ・ツーリズムに行こうとすれば、大半はハイエンドの顧客層対象に特化しています。これには良い意味で理由があるのです。観光者の入国は制限されており、必ず政府の定めた旅行会社を通して入国1日につき250ドルの税金を支払う必要があります。これによりバックパッカーなどが来て無秩序に行動することを防ぎ、大国に挟まれた僻地とも呼べてしまうようなこの国の保護や財源確保に繋げています。

ミャンマーMyanmar

いまやこの国も少しずつ、国際社会に向けての観光産業も開放され始めています。エコ・ツーリズムに参加した観光客は、観光地を訪ねつつ、現地の市民と交流し相互理解を図ることによって環境改善や地場産業の振興に貢献できるといった、継続的な発展のための特別な機会が提供されています。

 

ケントゥン(Kengtung)からハイキングに出発すれば、有名な黄金三角地帯(Golden Triangle)で、パウラン(Palaung)族、アカ(Akha)族、ラフ(Lahu)族、リス(Lisu)族とクン(Khun)族の村人たちと触れ合うことができるでしょう。